◆JERA セ・リーグ 阪神1―0巨人(18時・甲子園)
原監督はここ数年、キャンプなどで会うたびに「チームが変わらなきゃいけない」と話していた。だが、今年もそれは実現しなかった。菅野、坂本らベテランを欠いた時、その穴が非常に大きく感じられた。依然、菅野、坂本に頼っている、という証拠だ。
この日は阪神・西勇が完璧だったとはいえ、ほぼ無抵抗だった巨人。淡々と打たされていただけで、寂しさを感じた。伝統の一戦に闘志を燃やした阪神OBとして、こんな寂しい巨人は見たくない。今年一年を象徴するような負け方だった。
後半戦で、変化への芽は見えてきた。先発投手では山崎伊、野手では門脇、秋広が台頭。試合前、原監督と話すと、来季への形が見えつつあるような口ぶりだった。坂本を三塁にコンバート。さらに、岡本和を左翼、秋広を一塁という構想も持っているようだ。
ただ、チームが変化するために、戦力以外の重要なことがある。走る意識だ。岡本和が5回、一塁後方への飛球で全力疾走しなかった。シーズンを通して、巨人に足りなかったものだ。阪神は大山らも全力で走る。巨人と阪神の大きな違いの一つは、走る意識にある。足の遅さや年齢は関係ない。全力疾走することで、相手守備はプレッシャーを受ける。巨人が変化するために、走塁に対する意識改革が必要だと思う。(掛布 雅之)
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掛布雅之氏 巨人が来季、変化するためには? 寂しい巨人は見たくない - スポーツ報知
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