中国経済の失速に対する懸念が投資家の株式配分に「劇的な変化」をもたらしていることが、バンク・オブ・アメリカ(BofA)の最新調査で示された。資金が新興国市場から流出し、米国に流れ込んでいるという。
同行が9月1-7日に実施した調査の対象となったファンドマネジャー222人の運用資産は総額6160億ドル(約90兆6500億円)。BofAによれば、ファンドマネジャーの間では「中国回避」の傾向が強く見られた。近い将来に中国のさらなる経済成長を見込んでいたのは差し引き0%。今年2月の調査で示された78%から急反転となった。
調査結果は世界の資金プールで中国の重要性が低下していることをあらためて示唆した。中国当局が信頼回復に向け取り組みを進めるが効果は限定的だ。西側諸国も中国へのエクスポージャーに監視の目を光らせている。こうした状況の中で、投資対象としての中国株の適正について疑問が高まっている。
新興国市場の株式配分にも影響が出ており、9月はネットで9%のオーバーウェートと、2022年11月以来の低水準。その一方で、米国株の資産配分は前回調査から29ポイント拡大し、差し引き7%のオーバーウエートとなった。オーバーウエートは昨年8月以来。
年初来の米国株のパフォーマンスは世界的な株価を上回っている。S&P500種株価指数の上昇率は17%。これに対し、MSCI新興国市場指数はわずか2%の上げとなっている。
原題:{ BofA Survey Shows ‘Dramatic Shift’ Toward High-Flying US Stocks}
(抜粋)
株式配分に「劇的な変化」、中国を悲観し米株にシフト-BofA調査 - ブルームバーグ
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