ポルシェのEVサルーン『タイカン』が、登場から4年の歳月を経て、初のビッグマイナーチェンジを迎える。開発中のプロトタイプの姿をスクープ。最終デザインが判明した。
捉えたプロトタイプは、ヘッドライト周辺にわずかなカモフラージュを残すのみのほぼフルヌード状態。新たなデザインのフロントバンパーが完全に露出している。特にヘッドライト下のコーナーインテークに連なるパーツ形状が斬新だ。ヘッドライトは窪んだデザインがタイカンの特徴だったが、ボンネット面に揃えられているのもはっきりとわかる。
側面からは大きな変化が見られないが、足まわりには黒の5本のスポークと白のリムを備えた新しいホイールセットを履いている。リアエンドでの注目はテールライトの下に垂直のアウトレットが配置されていることだろう。バンパー形状はより薄くシャープに見える形状となっている。
ポルシェ タイカン 改良新型プロトタイプ(スクープ写真)デジタルインストルメントクラスターは若干拡大され、湾曲したタイプのディスプレイとなる。インフォテインメント、コネクティビティ、そしてADASもアップグレードされることは間違いない。
現行型のベースグレードには79.2kWhのバッテリーを積み、最高出力408ps(オーバーブーストモード時)、最大トルク345Nmを発揮するリアマウントの電気モーターを搭載。オプションの「パフォーマンスバッテリープラス」では93.4kWhのバッテリーを積み、最高出力476ps(同)、最大トルク357Nmを発揮する。さらに最高出力529ps、最大トルク639Nmを発揮する「タイカンS」や、最高出力760ps、最大トルク1048Nmを発揮するトップレンジ「ターボS」も存在する。
改良新型におけるスペックの目玉は航続距離で、一回の充電で500kmを目指して開発されているという。現行型が395kmであることを考慮すると大幅な向上と言えるだろう。また改良新型では、トリプルモーターを積み、最高出力1014psを発揮するとみられる「GT」グレードの登場も期待されている。もしGTが発売されれば、テスラ「モデルS プラッド」や、ルーシッド「エア サファイア」と並んでエレクトリックセダンの最高峰レベルのパフォーマンスとなる。
タイカン改良新型のワールドプレミアは、最速で2023年内と予想される。
ポルシェ『タイカン』初のビッグマイナーでデザインに変化!航続性能が大幅に進化か? - レスポンス
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