◆ソフトバンク3―10日本ハム(4日、ペイペイドーム)
どんなに経験が豊富な選手でも、梅雨の時期の調整は難しいもの。和田は立ち上がりから体が重そうに見えた。捕手の甲斐もそれを感じたのだろう。初回はいつもの真っすぐでがんがん押す投球ではなく、変化球を中心にしたところを日本ハム打線に狙われた。
野村に初球のスライダーを打たれた3ランは、それまでの打者に変化球が多かったことでヤマを張れる状況をつくってしまった。2回の郡司のソロも変化球を捉えられた。本来の切れがない真っすぐを見極められて、変化球にも余裕を持って対応された印象だ。
4回途中の降板は心配したが、アイシング後にベンチにいたのを見てほっとした。左前腕部の張りだったそうだが、おそらく重症ではなかったのだろう。長いシーズンではこんな試合もある。チームトップの勝ち星を挙げているとはいえ、42歳のベテランに頼り過ぎないように、他の投手にはもっと奮起してほしい。
それにしても、日本ハムの野村、万波、清宮ら20代前半の若手のスイングは本当に思い切りがいい。2番手の尾形も万波らに2発を許し、これで日本ハムに打たれた本塁打はカード別最多の18本。これは多すぎる。データを洗い直して、対策することが必要だ。
ソフトバンクの投手陣がボール先行で「カウント負け」して、相手がフルスイングしやすい状況にしている面もある。初球の入り方にしても、狙ったコースに投げ切れていない甘さがある。新庄監督の下で経験を積み、2、3年後が怖い打線だが、今のままでは、さらに早く自信をつけさせてしまう。(西日本スポーツ評論家)
ソフトバンク和田毅が変化球を狙われた理由 日本ハム打線の一発防止には「カウント負け」しないことも必要:「おっ ... - nishispo.nishinippon.co.jp
Read More
No comments:
Post a Comment