【牧 元一の孤人焦点】NHK大河ドラマ「どうする家康」に家康(松本潤)の長女・亀姫役で出演している俳優の當真あみ(16)がインタビューに応じ、初大河での率直な思いを明かした。
──初めて大河の現場に入った時の気持ちを聞かせてください。
「俳優のみなさんが集まっているのを見ただけで圧倒されました。圧倒されて現場の空気に飲み込まれそうになりました。とても緊張しました」
──現場で驚いたことは?
「大型のセットです。今までそんなに大きなセットでお芝居をしたことがなかったので驚きました。セットの中に植物があって、スタッフさんに聞いたら、本物だというので、それも驚きました」
──時代劇出演は今年3月のNHK・ドラマ10「大奥」(第9回、最終回)に続いて2回目ですが、時代劇の衣装に関してはどうですか?
「『大奥』は『ザ・時代劇』という感じの衣装で、今回はそれに比べると自然で動きやすい衣装ですが、どちらも初めての経験だったので、鏡で自分の姿を見た時に新鮮な気持ちになりました」
──衣装合わせの時、スタッフからどんな説明を受けましたか?
「亀姫の衣装はかわいらしく明るい色にしたいという話を聞きました。母・瀬名(有村架純)の衣装がオレンジ色なので、それとは違う色で緑、ピンクが候補になって、どちらも良いということでグラデーションになりました。実際に着てみて、桜餅みたいな色合いでかわいいと思いました」
──亀姫はどんな人物だと思いましたか?
「台本を読んだ時、まだ子供で母親から離れられない幼さがかわいいと思いました。何も知らないピュアな女の子で、そのかわいらしさにあこがれます。あの天真らんまんな明るさは私にはない部分だと思いました」
──史実として亀姫は現在の當真さんと同じ16歳で奥平信昌の正室になります。
「その時代ではそれが当たり前のことだったとしても、あんなに幼いのに家族と離れて別のところに行くのは相当な覚悟が必要だったと思います。役を通して、その時代の女性はとても強かったのだと感じました。演じる上では、幼い亀姫の嫁ぐまでの変化を意識しました」
──松本潤さんとの芝居はどうでしたか?
「セリフと所作が体に染みついている感じがしました。細かいところまで作り込まれていて、ひとつひとつの動きが自然で、見ていて、凄いと思いました。お芝居が終わるとすぐにモニターで確認されているのを見て、そういう役に対する真剣さを見習わなければいけないと思いました」
──當真さんが芝居を始めてから1年以上たちましたが、芝居の楽しさと難しさを聞かせてください。
「お芝居を始めた頃も、今も、自分ではない誰かになれるのが楽しいです。自分が感じたことのない感情を表現するのが難しいです」
──喜怒哀楽のうちではどの感情表現がいちばん難しいですか?
「怒る表現が難しいです」
──初大河出演で役者として勉強になったことは?
「周りの俳優さんたちの熱意を実感しました。ひとつひとつのシーンに対して真剣に向き合っているのが凄いと思いました。私もひとつの役、ひとつの作品に対して自分の考えをもっともっと深めてお芝居ができるようになりたいと思います。この気持ちを大事にして続けてゆきます」
◆牧 元一(まき・もとかず) 編集局総合コンテンツ部専門委員。テレビやラジオ、映画、音楽などを担当。
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當真あみ 「どうする家康」亀姫役 「嫁ぐまでの変化を意識した」 - スポニチアネックス Sponichi Annex
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