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Saturday, December 10, 2022

ダナンで最後の雨合羽の補修職人、時代とともに変化する需要の中で[特集] - VIETJOベトナムニュース

 レ・ティ・スアン・ラインさん(女性・53歳)は、南中部沿岸地方ダナン市ハイチャウ区のゴーザートゥ(Ngo Gia Tu)通りとフンブオン(Hung Vuong)通りの交差点の角に座り、客から預かった雨合羽を丁寧に補修している。

 道具は、木製の持ち手がついた鉄の焼きごてと、木炭を燃やすためのバケツ、ナイフ、はさみ、ナイロンの布、そして古くなった雨合羽だけだ。焼きごての先は約80度の角度に曲げられ、平らになっている。

 ラインさんは客から預かった雨合羽を開き、目の高さまで持ってきて破れた箇所を見つけ、その箇所が上になるようにプラスチック椅子にセットする。そして、補修用のナイロン片を載せてから、あて布を重ねる。バケツで木炭を燃やし、焼きごてを30秒ほど熱してから、ロウで擦って温度を下げ、それから補修する部分を何度も擦る。

 補修用のナイロン片が溶けて破れた箇所にくっついたのを目視してから手を止め、あて布を外して、しっかりと接着できているか確認する。そして、雨合羽が冷めるのを待ってから、丁寧にたたむ。

 作業時間は約2分。「簡単そうに見えますが、誰にでもできるというわけではないんですよ」とラインさんは言い、焼きごての温度がわからなければ雨合羽を溶かしてしまいかねず、そうすれば客に補償しなければならなくなるのだと付け足した。

 ラインさんによると、父親であるレ・ガイさんが、1969年にダナン市で最初に雨合羽の補修を始めたのだという。雨合羽の補修やソファなどの張り替え、証明書類のラミネート加工の仕事で、配給時代にガイさんは9人家族を十分に養った。

 1981年、ラインさんが12歳のときに父親についてフンブオン通りに出て、雨合羽の補修と証明書類のラミネート加工を学ぶようになった。ラインさんは、熱くなった鉄や溶けた雨合羽に触れ、何度となく手を火傷した。しかし、この仕事でお金を稼げることがわかり、また客が父親の腕を褒めているのを目にして、ラインさんもこの道に進むことを決めた。

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