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Saturday, October 15, 2022

自然光で変化していく マティス作品の「光と色」:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル

小沢邦男

 岡山県倉敷市美観地区にある大原家の旧別邸「有隣荘」が3年ぶりに公開され、特別展「マティス―光と色と」が開かれている。大原美術館が所蔵するフランス美術界の巨匠マティスの10作品を初めてまとめて展示している。23日まで。

 大原美術館の向かいに立地し、和洋中の特徴を併せ持って美観地区の景観を彩る有隣荘。1997年から春秋に企画展とともに一般公開されている。

 マティスは色彩を強調した画風で知られる。それぞれの部屋は、窓からの自然光や室内灯が作品の雰囲気を演出している。展示室での鑑賞とはひと味違う色と形の表現を味わえる。

 「娯楽室」とも呼ばれる洋間では、マティスが追求していた光と色の効果の秘密に迫る。「マティス嬢の肖像」のほぼ黒一色に塗りつぶされた背景の謎について、光学調査の結果を公表している。

 企画した孝岡睦子主任学芸員は「午前と午後とで変わる自然光で作品の見え方も変わる。その時、ここでしか味わえない時間と空間を楽しんでほしい」という。

 午前10時~午後4時。無休。入場料一般1千円、小中高生500円。問い合わせは大原美術館(086・422・0005)。(小沢邦男)

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自然光で変化していく マティス作品の「光と色」:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル
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