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Saturday, April 2, 2022

タピオカ ブーム後、日本流に変化 定番メニューに - 読売新聞オンライン

 もちもちとした食感で若い世代を中心に大流行し、社会現象にもなったタピオカが、ブームが一段落した後も静かな人気を保っている。専門店の長い行列といった光景は姿を消したが、今でも「定期的に飲みたくなる」という愛好者が多い。東南アジア発祥のスイーツは海を越え、日本でも一過性の 流行はや り物から「定番のメニュー」へと食の国際融和が進みつつある。(豊嶋茉莉)

 阪急大阪梅田駅近くの商業施設内にある飲食店「台湾 てん 商店」で3月下旬、10人ほどが食事を楽しんでいた。タピオカ入りのドリンクを注文した大学生、浅井萌さん(21)は「高校時代から時々飲んでいて、最近は友達と遊びに行く時に飲むことが多い。カフェと同じ感覚」と話した。

 タピオカ入りドリンクはミルクティー、マンゴージュースなど多彩で、日本人になじみ深い「抹茶ミルク」味もある。

 運営するグレイス(大阪市中央区)の担当者は「今や知らない人はいない飲み物となり、コーヒーなどと並ぶ選択肢の一つになった」と指摘する。4月には大阪府吹田市内に21店舗目をオープンする。

 タピオカブームは過去3度あったとされる。最初は1990年代、エスニック料理が人気となり、ココナツミルクにタピオカを入れたデザートが知られるようになった。2000年代にはドリンクが登場。10年代後半の「第3次ブーム」は、格安航空会社(LCC)で本場・台湾への旅行が身近になったことや、「SNS映え」する鮮やかな商品が増えたことが要因という。

 大阪税関によると、全国のタピオカ(類似品を含む)の輸入額は、19年に前年比約7倍の62億4000万円と過去最高を記録した。20年に新型コロナウイルスの感染が拡大し、「飲み歩き」が敬遠されるのと同時にブームは一気に冷えた。21年の輸入額は8億7100万円に落ち込んだが、それでもブームが起きる前の16年に比べると2倍以上の水準を維持している。

 専門店だけでなく、ファストフード店や喫茶店といった幅広い飲食店が、新たな客層を呼び込めるとしてタピオカに注目する。

 輸入・卸売りを手がけるマルイ物産(群馬県富岡市)の趙偉祚代表は「最近になってタピオカをメニューに加えた店もある」と話す。

 東京商工リサーチによると、タピオカを専業とする企業を中心とした関連企業は現在も増加傾向にある。21年8月時点で全国に138社と、1年半で26社増えた。担当者は「コロナ禍でテイクアウト需要が増えている」と分析する。

 タピオカは今後も日本流のアレンジを加えながら、息の長い食品として定着しそうだ。

 東南アジアを中心に生産される「キャッサバ」という芋から取れるでんぷんが主な原料。でんぷんを水で溶き、熱を加えて粒状に固める。日本で人気の高いタピオカ入りミルクティーは1980年代に台湾で生まれた。

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