Rechercher dans ce blog

Sunday, March 20, 2022

のぞみ30年 旅に変化 - 読売新聞オンライン

 東海道新幹線「のぞみ」が14日、1992年の運行開始から30年の節目を迎えた。新幹線高速化の先駆けとして車両やダイヤは進化を続け、現在、最高時速285キロで、1時間に最多12本が走る。「大動脈」の東京―新大阪間(延長515キロ)を最速2時間21分で結び、私たちの生活スタイルの変化にも大きな影響を与えてきた。(矢野彰)

■新幹線の代表格 「苦楽をともにしてきた相棒のような存在です」

 3月上旬、名古屋運輸所の相磯博道さん(48)は、名古屋駅のホームに入ってきたのぞみを感慨深げに見守った。92年入社。のぞみの歩みと自身の運転士人生を重ねる。

 新幹線の初乗務は99年、車両基地への回送車両だった。その後、300系から700系まで歴代車両の運転席に座った。当初、のぞみの運行は1日4本だったが、今では最短3分間隔。かつて特別な乗り物だった新幹線は、今や身近な存在になった。相磯さんは昨夏から、指導科長として若手運転士の育成に携わっている。

 「30年前には想像もつかなかった進化で、今ものぞみは新幹線の代表格。その列車を自分たちの手で動かすという誇りを持ち続けてほしい」と願っている。

■出張も効率化 当初、のぞみの最高速度は時速270キロ。「ひかり」より50キロ速く、東京―新大阪間の所要時間は約20分短縮されて2時間半に。ビジネスや出張の在り方は大きく変わった。

 名古屋市でPR会社を営む堂森哲雄さん(71)は92年当時、大手PR会社の名古屋支社で勤務、東京の本社や顧客の元への出張は、頻繁に新幹線を利用していた。宿泊を伴うことが多かったが、のぞみの登場で日帰りが当たり前になったという。

 「今と違って顧客に対面で会わないと話にならない時代。のぞみのおかげで滞在時間が延び、訪問先も増やせて仕事のやり方は変わった」と振り返る。

■「最速」はリニアへ JR東海は現在、東京(品川)―大阪間を1時間強で結ぶ「リニア中央新幹線」の整備を進めており、運行が始まれば、「最速」の役割はリニアに譲る。現在運行されている1日平均378本のうち、のぞみは約230本を占める。しかし、リニア開業後は「ひかり」「こだま」中心のダイヤとなり、のぞみが従来通過していた駅に、より多く新幹線が止まるようになるという。

 同社の金子慎社長は9日の記者会見で「のぞみを使うスタイルが仕事や旅行をする人の生活に入り込んだ」と強調。「会いたい人にすぐ会うという役割はリニアが担うが、東海道新幹線でも、引き続き、より安全で正確、快適、便利な新幹線を追求していく」と話した。

Adblock test (Why?)


のぞみ30年 旅に変化 - 読売新聞オンライン
Read More

No comments:

Post a Comment

男性のインナー事情に変化…ワイシャツ姿を格上げする2万円超の“高級インナー”が売れるワケ | 高くても買いたい - 文春オンライン

 スーツを着る際、シャツの下にはどんなインナーを着るものだろう? 普通の白Tやタンクトップ、何も着ないなど選択肢はさまざま。  そんな男性のインナー事情に今、変化が起きている。ヨーロッパや日本の肌着ブランドが販売している高級インナーが人気を博しているのだ。人目につかないし、ユニ...