◆大相撲 ▽九州場所6日目(17日・福岡国際センター)
大関・貴景勝が難敵を退け、1敗を死守した。直近は5連敗中と苦手だった西前頭3枚目・翔猿を送り出した。先場所は11勝4敗と15日制では最も低い成績での優勝だったため、綱取りには高いレベルでの賜杯が求められる中で“鬼門”を突破した。
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貴景勝は5連敗中の翔猿との一番でしたが、しっかり立ち合いの変化を読んでいました。もろ手で見ながら立ったことで、ついていくことができました。仮にいつもの頭から当たっていく立ち合いを選択していたら、変化に対応できなかったことでしょう。
その後も、相手を自分の正面に置いて相撲を取ることができました。突きの一つ一つも重い印象。翔猿は横につきたかったのでしょうが、それを許しませんでした。あれだけ冷静に見られると、翔猿はお手上げです。大関がまわしを欲しがったときに、あえて取らせて組み合えば、もう少し相撲が取れたかもしれません。
横綱は大関以上に優勝が義務づけられる地位です。苦手な相手がいればいるほど、賜杯は遠のきます。その意味でも貴景勝にとって大きな白星となりました。(宮城野親方=元横綱・白鵬、スポーツ報知評論家)
【宮城野親方の目】貴景勝、立ち合いの変化読み相手を自分の正面に置いて相撲取れた - スポーツ報知
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