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Wednesday, January 11, 2023

南海トラフ巨大地震評価検討会“特段の変化観測されず”|NHK 関西のニュース - nhk.or.jp

南海トラフで巨大地震が起こる可能性を評価する定例の検討会が開かれ、「特段の変化は観測されていない」とする見解をまとめました。

専門家でつくる検討会は、南海トラフの想定震源域やその周辺で観測されたデータを分析しました。
巨大地震の想定震源域にあたる地域では先月(去年12月)18日、日向灘の深さ34キロを震源とするマグニチュード5.4の地震が起き、宮崎県で震度4の揺れを観測しました。
この地震は、フィリピン海プレートと陸のプレートの境界で発生し、地震の規模などからプレート間の固着状態に特段の変化を示すものではないと考えられるとしています。
また、想定震源域やその周辺では、「深部低周波地震」と呼ばれる小規模な地震が、▼紀伊半島北部では先月12日から22日にかけて、▼紀伊半島西部では先月30日と31日に観測されました。
これに伴って、周辺の複数の「ひずみ計」で、わずかな地殻変動が観測され、想定震源域のプレートの境目がゆっくりとずれ動く「短期的ゆっくりすべり」が原因とみられるということです。
深部低周波地震や短期的ゆっくりすべりは、想定震源域やその周辺でたびたび観測されているということで、検討会は「大規模な地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていない」とする見解をまとめました。
検討会の会長で、東京大学の平田直 名誉教授は「現在のところ南海トラフで巨大地震が起きることを示すようなデータはなく、通常の状態が続いている。ただ、通常の状態というのは南海トラフでいつ巨大地震が起きても不思議ではない状態が続いているということで、引き続き地震についての備えを進めていただきたい」と述べました。

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