NIKKEIリスキリングの連載「スキル超入門」では、これからのビジネスパーソンに求められる重要なスキルについて初歩から解説しています。今回学ぶスキルは「チームワーク」です。
昨今は個人プレーで成果を上げることよりも、社員の持つ多様なスキル・特性をかけあわせて、チームとして価値を発揮することが求められています。その方が、不確実なビジネスの変化に対応でき、結果的に大きな事業成果につながるからです。チームワークを強化するためのノウハウはさまざまありますが、今回はチームメンバー誰もが身に着けることができる「話す力」について解説します。(本記事は日経ビジネススクールオンデマンド「話す力向上でチームワーク強化」の内容を一部要約したものです)
チームワークで「話す力」が重要なワケ
チームワークとは、所属しているメンバーが同じ目標を達成するために共同で作業を行うことです。チームワークを強化することで、3つの効果が期待できます。
②互いに評価・信頼することでモチベーションがアップする
③複雑なビジネスモデルにすばやく対応できる組織になる
チームワークを高めるためには様々な方法がありますが、その1つとして有効なのが「話す力の向上」です。チームには多様なキャリアや専門性を持つメンバーが集まって、目標達成のために協力しています。お互いを理解し尊重しあうことで、メンバーそれぞれの強みを発揮できるチームになります。
そのためには、話す力やコミュニケーションがカギになるわけです。チームワークを強化するためには、リーダーからメンバーへの働きかけが重要だと考えがちですが、実はメンバー同士の働きかけ・話す力が大切なのです。
チームワークを強化する話す力を身につけるために、この記事では適切な「指示」「報告・連絡・相談(報連相)」の仕方を解説します。
指示を受けるときにもコツがある
同じ目標を目指すチームにおいて、日々の指示のやり取りが正確かつストレスなくできることは重要です。指示をする方が意識すべきポイントは2つあります。
②具体的な表現で伝える
全体像を伝えることで指示を聞く側がイメージしやすくなります。また、指示を具体的にするためには、「なるべく早く」「ちょっと多めに」といった曖昧な表現は避け、数字を用いると良いでしょう。
指示を聞く側の質問も大事です。質問のコツは、具体的な答えを引き出す「5W3H」の質問と、「はい/いいえ」で答えられるような確認のための質問を使い分けることです。例えば「なるべく早く」という曖昧な指示を受けたときには「それはいつまでにですか」と質問しましょう。
一方的に指示を聞くのではなく、聞き手も積極的な姿勢で指示を受け取ることで、「双方向の指示」が実現できると、チームワークの強化に一歩近づくでしょう。
連絡と相談のポイント
ビジネスでのコミュニケーションに不可欠な「報連相」。チームワークを強化するための話し方においても、もちろん重要です。報連相がうまくできると、自分の役割を適切に認識できます。また誰かが報告することで優れたやり方がチーム内で共有されていきます。共有されることで、自分ひとりでは解決できない課題もクリアできるようになるのです。
まずは「連絡と相談」のポイントから見ていきましょう。
連絡においては「わかりやすく」「正確に」を意識しましょう。そのためには連絡においても「5W3H」の具体的な表現と、双方向性を心がけるとよいです。伝えるときだけでなく、連絡を受け取る時にも意識してください。
相談するときのポイントは以下の3つ。
②自分なりに対処法や解決法を考える
③お礼と報告をする
非常に重要なのが2つ目です。
変化に強いチームをつくるコミュニケーションのコツ|NIKKEIリスキリング - Nikkei.com
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