中小企業向けの経営戦略として知られる「ランチェスター戦略」。その要諦は「限られた領域(地域)でナンバー1をとる」ことにありますが、その前提としてある程度の人口(顧客)がいなければ始まりません。「人口は多いが競争が激しい東京」と「市場成立に不安がある北関東」、このジレンマの末に東京を捨てることを決意したコンサルティング会社の戦略を、『ランチェスター戦略 〈圧倒的に勝つ〉経営』の著者、福永雅文氏が解説します。
池袋に事務所を借りた
人事採用コンサルタント会社のシンミドウの笹田知弘社長が起業したのは2001年、26歳のときです。前職ではISOのコンサルタントをしていました。企業がISOの認証を受けるためにはマニュアルを作成し、その運用を教育する必要があります。笹田社長はそれを支援する専門家として独立しました。
埼玉県川越市の自宅を事務所に一人でISOの仕事をしていましたが、2007年頃には新卒社員の研修の仕事が増えてきます。そこで、社員を雇用して組織化することにします。新卒の社員研修の仕事を増やすにあたり、自社も新卒を採用しようと考えたのです。
2008年、東京・副都心の池袋に10坪の事務所を借り、株式会社シンミドウを設立します。
設立初年度で社員は社長一人の会社に、果たして新卒は入社するのか。笹田社長は5年働いたら独立するなり、実家の家業を継ぐなり、応援する旨を大手求人サイトに告知。すると多くの応募があり、2人の新卒を採用できました。
"東京捨てた"コンサル会社に起きた「驚きの変化」 - 東洋経済オンライン
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