9月に入り今まさに季節の変わり目ですが、「寒暖差疲労」をご存じでしょうか。気温の変化で起こる体の不調のことです。症状や予防法について気象予報士の小塚恵理子さんが解説します。
◆どんな症状?
まずは、どんな症状があるか、町の人に聞きました。
70代女性 「片頭痛とかだるさが多くなってしまって、家にいると伏せがちになってしまう」
30代女性 「朝は涼しかったのに日中暑くなって、すごいイライラしちゃうことがある」
10代女性 「のどが痛くなって、あまり寝られなくなる」
40代男性 「気圧の変化が激しくて片頭痛とか頭が痛くなったりとか」
20代女性 「足先とかが冷えます。むくんだりとか」
様々な症状が出る「寒暖差疲労」。寒暖差疲労外来を開設している病院の院長は起こりやすい条件を次のように話します。
せたがや内科・神経内科クリニック・久手堅 司院長:
寒暖差疲労とは温度差によって不調が出ることをいいます。今は室内はエアコンかけて外は暑いので、その温度差によって起こります。気温差7℃ぐらいであると、最低気温と最高気温、室内外、週間とかで気温差があり、それが繰り返し起こると(寒暖差疲労が)出やすくなります
症状として一番多いのはだるさ、冷え、頭痛、肩こりなど、さらにイライラしたり沈んだり気分的な不調が出ることもあるそうです。
◆なぜ起こる?
なぜ起こるのか、そして「寒暖差疲労」になりやすい人はどんな人なんでしょうか。
久手堅院長:
暑ければ汗を出したり、血管を広げて熱交換をします。寒ければ血管を締めて大事な頭や内臓の熱を守る、だから手指が冷えるのです。くりかえし起こることで疲労が蓄積して、様々な症状が出るのを寒暖差疲労というのです
◆どんな人がなりやすい?
どんな人がなりやすいのでしょうか。
久手堅院長:
冷えメインの症状が出ることが多いので女性に多いです。室内一定の環境にいる方は、エアコンで冷え過ぎて冷えになったり外に出て暑くなったり、暑かったり寒かったりするので、その変化に対応しにくい方がなりやすい傾向があります。またスマホやパソコンなどデジタル機器は使えば使うほど負担になり、寝る時間になっても脳が興奮していたりするので、そういうところ(スマホ使用)を減らす。寒さに弱いけどそのベースとなっている自律神経が乱れているのであれば、そこ(スマホ使用)が関係しています
自律神経が乱れると「寒暖差疲労」になりやすいため、「自律神経を整えること」が「寒暖差疲労」を予防するためのカギになります。
◆予防法は?
ならないために、防ぐためにはどんなことが効果的なのか、久手堅院長のアドバイスです。
対策法
1.着る服を調節する…上着の有効活用、エアコンの効いた部屋では上着を着用
2.体を冷やさない…首を温める(ストールなど)、首まで入浴するして温める
3.冷暖房の使い方…風に直接当たらないようにする
温度差を小さくする工夫が必要です。
寒暖差疲労はこれからの秋への季節の変わり目だけでなく、冬にかけても寒暖差は
大きいため、注意が必要になります。天気予報でしっかりと気温を確認して、おうちでできる「寒暖差疲労」対策から始めてみてはいかがでしょうか。
気温の変化で起こる体の不調「寒暖差疲労」に注意 どんな症状? 予防法は?|FNNプライムオンライン - FNNプライムオンライン
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