米国ではガソリン価格が３月に急上昇して以降、住民が車の利用を抑え、用事をまとめて済ませたり、買い物や外食の機会を減らしたりしていることが、全米自動車協会（ＡＡＡ）の調査で分かった。
米成人1002人を対象に先月実施した 調査によると、燃料高に対応して車利用や生活習慣を変えた人が64％に上った。このうち88％は車の使用を減らし、74％は用事をまとめ、５割強が買い物や外食の機会を減らした。多くの住民は今年の休暇取得も先送りした。
需要鈍化と世界的な原油市場軟化で全米のガソリン価格平均は41日連続で下落。週間ベースで約14年ぶりの大幅な下落率も記録した。それでも１ガロン＝4.355ドルという価格は１年前を38％上回っている。
米ライス大学ベーカー公共政策研究所のミシェル・ミショー・フォス特別研究員は、可処分所得の低迷が続く限り、ガソリン価格下落だけでは車の利用回復にはつながらないだろうと指摘。「値下がりはガソリン販売を促進するが、もっと重要なのはインフレに関する見方や今後の信頼感の水準だ」と語った。
原題：
Expensive Gasoline Is Altering US Driving Habits, AAA Says（抜粋）
ガソリン高で米市民生活に変化、車利用や外食など抑制－ＡＡＡ調査 - ブルームバーグ
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