郷愁をそそる味わいで、時代を超えて人気のおやつ「プリン」。これまで、「硬め」や、「やわらか系」、「飲める」など、いくつものトレンドを経てきたが、今回は、まさに大人のスイーツへと進化した3つをセレクト。
ビールとの相性もよし！ デポの「懐かしほろ苦プリン」
「懐かしほろ苦プリン」イートイン ¥600。
JR東京駅構内（改札外）にある、ノスタルジーを謳うバー＆カフェ「Depot（デポ）」。丸の内と八重洲を結ぶ北地下自由通路という場所柄、常にビジネスマンや旅行者で賑わいをみせる。
ノスタルジックなメニューの中でも人気が高いのが、「懐かしほろ苦プリン」。昔ながらの喫茶店を思わせる硬めのプリンに、特製の珈琲カラメルがたっぷりとかかっている。味わえば、深煎りコーヒーの濃厚な香りと苦み、そして、ほのかな酸味が感じられ、甘さ控えめのプリンとの相性は抜群だ。
イートインでゆっくりと味わった帰りには、店頭でプリンをテイクアウトして家族や親しい人へのお土産に。テイクアウト用は、小ぶりなルックス。噂を聞きつけ、出張土産の需要も多いという。
「懐かしほろ苦プリン」（テイクアウト）¥500。賞味期限は製造日より5日間 (製造日含む)。
珈琲カラメルは、自社焙煎した深煎りのコーヒー豆をエスプレッソ抽出し、カラメルを煮詰めるときに加えて作るという。プリンを店内で味わうなら、やはり自社焙煎のドリップコーヒー（¥480）とともに。直火でしっかりと火を通した深煎りの豆を丁寧に淹れたコーヒーのアロマと苦みが、プリンと合わないわけがない。
レコードのBGMが耳に心地よい店内。
コーヒーのほか、ビールとの相性もいいという。テイクアウトして持ち帰り、クラフトビールをあれこれ試し、ベストな相棒を探る楽しみもある。
問い合わせ
デポ TEL:03-6551-2411
蕎麦の香ばしさが堪らない！ ANATANOSOBAの「SOBA PUDDING」
繊細な香りと濃厚な味わいが特徴。
茨城県桜川市の地域の特産品である「常陸秋そば」をメイン食材に、フランスのガレットからインスピレーションを受けて生み出された「SOBA PUDDING」。取り寄せして味わうことができる。
口溶けのよさを追求した「SOBA PUDDING」は、食べる直前まで冷蔵庫でよく冷やしておくのがポイントだ。濃厚なプディングを口に入れた瞬間に、なんとも香ばしい風味で満たされる。さらに食べ進むと、そば粉のガレットを思わせるような味わいも感じられる。
そのまま味わって香ばしさと濃厚で滑らかな味わいを堪能したら、添付の「KAESHI SIROP」を加え、好みの甘さに。このシロップは、そばつゆに使われるカエシをイメージして作られ、うまみがありながらもあっさりとした甘味が特徴だ。
材料の蕎麦の実は、珈琲豆を焙煎するように丁寧にローストすることで、蕎麦本来の香りと味わいを最大限に引きだしている。ほかにも、蕎麦の風味と相性がいい、スッキリとした甘味とコクのある牛乳は近隣の瑞穂農場産。自社生産の作物を飼料とし、快適な環境で育てられた乳牛の新鮮なミルクだ。
「SOBA PUDDING」（6個入り）￥3,000。賞味期限は到着日含め3〜5日間。ほかに、2個入り、4個入りなどもあり。
上品な香ばしさと相性がいいのは丁寧に淹れたコーヒー、さらには、緑茶やほうじ茶、紅茶ともマッチする。夏の昼下がりに味わうなら、フランス産のスパークリングワインやシャンパーニュとともに。実際に合わせてみたら、香ばしさだけでなく濃厚でクリーミーな味わいが引き立った。
問い合わせ
ANATANOSOBAオンラインショップ https://www.anatanosoba.shop/
濃厚カカオとのハイブリッド！ カカオロジーの「旨とろカカオプリン」
「旨とろカカオプリン」イートイン、テイクアウトとも¥500。賞味期限は製造日より3日間。
産地から取り寄せたカカオ豆を自社工房で丁寧に選別・焙煎して作り上げる、Bean to Barチョコレートブランドの「CACAOLOGY（カカオロジー）」が、神奈川県・横浜市の大岡山に2022年7月16日、工房一体型のファクトリーカフェをオープン。
この工房から冷凍便で届くのが、究極のカカオスイーツ「カカオクリュ」。味わう温度帯によって、テクスチャーが変わりアイスやプリンのように楽しめるとファンも多い。今回、ファクトリーカフェのオープンに伴い、カフェ限定のスイーツのひとつとして登場したのが「旨とろカカオプリン」だ。
現在はカカオロジストであり、前職で長きにわたりプリンの開発責任者という経験をもつ、シェフ・パティシエの宮根聖征さんが手がけた、最新作。定番の「カカオクリュ」をベースに、もっと気軽に味わえるようにと生み出されたハイブリッドである。
姿は至極シンプル。カカオの芳香が鼻腔をくすぐる甘さ控えめのプリンは、特製のカラメルソースと出合うことで完成する。だから、スプーンを瓶の底まで差し込み、カラメルソースとプリンを一緒にすくって味わうのがいい。濃厚で滑らかなプリンと、ほろ苦く、軽い酸味のあるカラメルのあいまった至福の味わい。後味はスッキリと切れのいいのも特徴だ。
今後はプリンアラモードなどもイートインで楽しめる予定。
なお、プレーンな「旨とろ極プリン」もある。どちらも繊細ゆえにファクトリーカフェでのイートインとテイクアウトのみで配送はできない。手土産にするなら2種類とも購入し、食べ比べするのが楽しい。
問い合わせ
カカオロジー 大倉山ファクトリーカフェ TEL：045-717-8288
大人スイーツへと変化した”進化系”プリン3選 - GOETHE
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