ウクライナ情勢です。ロシア政治を専門とする筑波学院大学の中村逸郎教授が、福岡市で講演し「ロシア軍の戦略が変化してきている」との見方を示しました。
●筑波学院大学 中村逸郎教授「一般国民とプーチンは違うという認識はしっかりとしないと、私たちがウクライナ問題を考える時に見ておかなければいけない」
福岡市で開かれた「毎日・世論フォーラム」で講演したのは、モスクワ大学などに留学し、ロシア政治に詳しい筑波学院大学の中村逸郎教授です。中村教授はプーチン大統領の強硬姿勢の背景には、アメリカのバイデン大統領が副大統領だった2014年以降、ウクライナの親欧米化が進んだことが背景にあると分析しています。
●筑波学院大学 中村逸郎教授「バイデン政権の支持のもとで、ウクライナが欧米路線に走ってしまった。ウクライナがロシアから切り離されてしまったというところに、実はプーチン大統領の怒りがある」
連日伝えられるのは廃墟と化したウクライナの街並み。ウクライナを脱出した避難民は400万人を超えたとされています。中村教授はロシア軍の狙いが当初から変わっていると指摘します。
●筑波学院大学 中村逸郎教授「ウクライナ領土には誰も住めないような焦土化作戦に切り替えたと考えられます。どんどん難民が出てくる。それを国際社会、日本も含めて難民の人たちをどうやって受け入れていくのかということが、非常に人道的に大きな問題となってくる」
ソ連崩壊を現地で目撃してきたという中村教授。今後のウクライナ情勢の鍵を握るのはロシア国民だと話します。
●筑波学院大学 中村逸郎教授「ウクライナ侵攻を止めるのに、一番やらなければならないのは、ロシア国民がしっかりプーチン大統領を止めること」
第2次世界大戦の「戦勝記念日」が5月9日に控える中、中村教授はさらに戦闘が激しくなるとの見方を示しています。
「ロシア軍の戦略に変化」 中村逸郎・筑波学院大教授が福岡で語る | RKBオンライン - rkb.jp
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