大阪地裁新所長“変化に適切に対応 国民に頼られる裁判所を”｜NHK 関西のニュース - nhk.or.jp

大阪地方裁判所の新しい所長に就任した宮崎英一氏が会見を行い、「社会経済情勢や生活様式の変化に適切に対応し、国民に頼られる裁判所を目指したい」と抱負を述べました。

宮崎氏は兵庫県高砂市出身の６３歳。
これまで主に刑事裁判を担当し、神戸地裁の所長や大阪高裁の部総括判事を歴任し、先月（１月）１７日に大阪地裁の所長に就任しました。
宮崎氏は８日、会見を行い「社会経済情勢や生活様式の変化に適切に対応し、国民に頼られる裁判所を目指したい」と抱負を述べました。
裁判手続きのＩＴ化については「コロナ禍もあって有用性が広く認識されたと思う。ＩＴ化を起爆剤によりよい審理運営のための実践と検証を繰り返すことが必要だ」と述べました。
また、印象に残っている裁判として、ＪＲ福知山線の脱線事故で、検察審査会の議決によって強制的に起訴されたＪＲ西日本の歴代の社長３人に、平成２５年に神戸地裁の裁判長として、無罪を言い渡したことを挙げ「被害者や遺族が裁判に求めるものと刑事裁判の本質にはギャップがあり、刑法とはいかにあるべきか考えさせられた」と振り返りました。

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