寒い日が続く中、体を温め、心身共に安らげる入浴の時間を楽しみにしている人も多いのではないか。しかし、冬場は、高齢者の入浴中の事故が多発する時期。急激な温度変化が体に負担を与える「ヒートショック」など、入浴は危険と隣り合わせでもある。脱衣所を暖め、浴室との寒暖差をなくすといった対策が大切だ。
羽後町の佐藤節子さん(84)は1人暮らし。食事や家事など身の回りのことを自身でこなしながら、週に1度、デイサービスに通う。
ここ数年は、入浴時に不安を覚えるという。かつては熱い湯に漬かるのが好きで、のぼせて夫や友人に介抱してもらったことがあった。今は身近に頼れる人がおらず、「ぬくいとこから寒いとこに行くと、どきどきしておっかない」。ケアマネジャーや県外に住む息子との約束を守り、入浴前に浴槽のふたや浴室のドアを開け、隣接する部屋をストーブで暖めてから入浴するように気を付けている。
秋田市消防本部、注意事項を動画配信
入浴中の事故防止のため、県内の各消防本部は広報誌やホームページで啓発活動している。このうち、秋田市消防本部では動画配信なども活用し、注意を呼び掛けている。
血圧の急激な変動がもたらすヒートショック対策としては▽浴室や脱衣所を暖房器具で暖める▽湯温を41度以下、漬かる時間を10分以内にする▽浴槽から急に立ち上がらない―などが有効という。脱水症状に備えて水分補給したり、転倒防止の手すりを付けたりするのも事故予防につながる。
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冬場の入浴、ヒートショックに注意 急な温度変化、体に負担|秋田魁新報電子版 - 秋田魁新報
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