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コンパクトな「USBメモリー」は、小容量のファイルのやり取りには欠かせない。またノートパソコンや小型デスクトップパソコンのストレージ容量を補うために、USB接続の「外付けハードディスク(HDD)」を利用しているユーザーも多いだろう。こうしたリムーバブルメディアは、パソコンの使い勝手を高める重要なアイテムとなっている。
リムーバブルメディアの新顔として「ポータブルSSD(Solid State Drive)」が登場した。外付けSSDがさまざまな用途で利用されるようになり、リムーバブルメディアの選び方も変化している。仕事で差が付くストレージ活用術として、このリムーバブルメディアの種類や選び方を解説しよう。
パソコンと接続して利用できるストレージ容量を増やす
リムーバブルメディアとは、パソコンの外部で利用するストレージのことだ。パソコンが装備するUSBポート経由で接続し、パソコンが搭載するストレージ容量を増やしたり、ファイルの受け渡しに利用したりする。
ストレージ容量を増やす用途では、据え置き型の外付けHDDがよく使われる。特にノートパソコンで使われる。
ノートパソコンは拡張性が低い上、最近のノートパソコンはSSDを採用しているため、256G~512GBと一般的なHDDより低容量のドライブを搭載しているモデルが多い。こうしたノートパソコンにデジカメやビデオカメラで撮影/録画した大容量メディアファイルを保存すると、内蔵ドライブの空き容量はたちまち逼迫してしまう。据え置き型の外付けHDDを利用すれば、内蔵ドライブに余裕ができる。
据え置き型外付けHDDの主流は、ボックス型のきょう体を採用するモデルで、容量は4T~6TBモデルがよく売れている。実勢価格1万~1万2000円であり、コスト面のハードルは低い。4T~6TBの外付けHDDなら、大容量の動画ファイルを大量に保存しても不満を感じる場面は少ないだろう。
こうした据え置き型の外付けHDDのほか、手のひらサイズでコンパクトな「ポータブルHDD」もある。その名の通り持ち運びやすいサイズ感で、電源供給もUSBポート経由で行うのが最大の特徴だ。パソコンとUSBケーブル1本で接続するだけでストレージとして利用できる。
容量は1T~2TBモデルがよく売れており、実勢価格は8000~1万3000円前後といったところだ。据え置き型と比べると、さまざまな場所に持ち歩いて利用することを想定しており、落下や衝撃からHDDを守る内部構造や外装を備えるモデルが多い。特にビジネスで利用するなら、保存したファイルを守るためにもそうしたモデルを選びたい。
新顔「ポータブルSSD」登場で大きく変化、リムーバブルメディア選びの新常識 - ITpro
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