新型コロナウイルスは「空気感染」するのか――。感染経路は対策にも関わる重要なテーマだ。新型コロナのパンデミック(世界的流行)が始まって以降、世界保健機関(WHO)などの見解も変わってきている。
WHOは、空気感染(Airborne transmission)を、「飛沫(ひまつ)核(エアロゾル)によって感染が起こること」とする。
エアロゾルは、液体や固体が、重力ですぐに落下せず、空気中を漂う状態のこと。霧や煙、花粉などが代表例だ。
ウイルスを含む「飛沫」はサイズが大きく、すぐ落下する。飛沫が乾燥して小さくなった「飛沫核」は、空気中を漂う。これもエアロゾルの一つで、大きさは5マイクロメートル(0・005ミリ)以下とされる。空気が強く流れているなどの条件によっては、5マイクロ以上の粒子も空気中を漂う。
WHO、昨年3月はっきり否定→今年4月「エアロゾル」明記
WHOは昨年3月末、気管挿管など医療行為が行われる「特定の状況や環境」に限って空気感染が起こりうると発表。一般的な経路とはせず、公式ツイッターで「新型コロナ感染症は空気感染ではない」とはっきり否定していた。
同7月に「エアロゾル感染が発生する可能性は否定できない」としたが、「混雑して換気が不十分な屋内で、感染者と長時間、短い距離で接する状況ならば」と条件をつけていた。
1年以上たった今年4月末、ウェブ上のQ&Aを更新。ウイルスはくしゃみや呼吸のときに口や鼻から出る粒子で広がるとし、この粒子は「大きな飛沫から小さなエアロゾルまで様々」と明記した。エアロゾルも一般的な経路の一つと認めている。
米疾病対策センター(CDC)も、見解を二転三転させてきた。現在は解説サイトで、主要な感染経路の一つとして、「エアロゾル粒子を含む空気を吸い込むこと」を挙げている。
英政府のウェブサイトには、「空気感染はウイルスが広がるうえでの、とても重要な方法です」とされている。
日本では… 空気感染≠マイクロ飛沫感染?
日本ではどうか。
厚生労働省の一般向けQ&A…
コロナは「空気感染」する? WHOの見解にも変化、有効な対策は [新型コロナウイルス] - 朝日新聞デジタル
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