KKB鹿児島放送
鹿児島県内でいまワクチンの接種がどの程度進んでいるのか、8月30日時点で県内の接種対象者のうちほぼ半数49.8%の方が1回目の接種を終え、4割以上の方が2回目まで接種を終えています。 県によりますと、接種を希望する高齢者はこれまでにすべて2回接種を終えています。県は希望する全ての対象者への接種を10月から11月にかけて完了するように取り組むとしています。 ただ、そのワクチンですが、早い人はすでに接種から4カ月以上を経過した人もいますが、ワクチンの効果は接種してからどの程度まであるのでしょうか? 鹿児島市でコロナ患者を受け入れている米盛病院です。これまでにコロナ患者160人余りを治療してきました。院内の職員のほとんどがワクチン接種を2回受けていますが、1カ月ほど前、この病院で感染者集団(=クラスター)が発生、職員を含む21人がデルタ型に感染しました。そのうち3人はワクチン接種を2回受けた後の感染、いわゆるブレイクスルー感染でした。 (米盛病院 救急科 伊藤寿樹 医師) 「(ブレイクスルー感染は)考えていなかったのが本音。我々は早い時期に2回接種していた。我々の知識としては1回だと不十分だなと、2回打てば予防できるだろうと考えていた。かなりショッキングな出来事でした』 ワクチンを接種すると体内で抗体が作られ、新型コロナウイルスへの免疫ができることで発症や重症化を防ぎます。厚生労働省は接種後、時間が経てば経つほど抗体は減少し、より感染しやすくなるといいます。 米盛病院はワクチンを2回接種した職員を対象に抗体検査を実施。すると驚きの結果が表れました。接種後1カ月の抗体の値を「100」とするとその2カ月後、接種から3カ月後には抗体の値がおよそ「5割」に半減していたのです。 (鹿児島大学大学院 西順一郎 教授) 『抗体価が下がるということは全体の免疫が落ちてくる。だんだんと感染しやすくなるということが言える』 医療従事者を対象にしたワクチンの優先接種が始まったのは今年3月。65歳以上の高齢者は今年4月に接種が始まっています。 (鹿児島大学大学院 西順一郎 教授) 『高齢者も今年の冬には(接種から)半年以上たつ。死亡リスクのある方には冬に3回目の接種ができるよう準備はしておかないといけないと思う。まだ1回も接種していない人が半分もいるわけで、その接種を進めることに専念することが大事ですけど』 抗体が減ると感染のリスクは高まりますが、西教授によりますと「重症化のリスク」「死亡するリスク」は90%前後避けられるという研究結果が国の内外で報告されているといい、ワクチン接種の重要性は変わらないと話します。 ただ、重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患のある方に対しては早めの3回目の接種が必要になると話しています。
新型コロナワクチン 接種後の抗体量はどう変化?(KKB鹿児島放送) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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