龍谷大学の永野惇准教授らは、イネの遺伝子の働き方が気象条件によってどのように変化するのか予測する手法を開発した。コシヒカリとタカナリの2品種をかけあわせて育てたイネの遺伝子の働きを網羅的に調べて予測モデルを作った。土地ごとの気象条件にあわせた品種改良に役立つという。
農作物は同じ品種でも環境によって収量や品質に差が出る。気象条件などによって遺伝子の働き方に違いが出るためといわれている。気象条件によって遺伝子の働き方がどのように変化するのか予測できれば、その土地に最適な新品種の開発に役立つ可能性がある。
研究チームは2品種をかけあわせた約80の交配品種を栽培した。様々な時期に葉の遺伝子の発現量を網羅的に調べて、気温や日射量のデータなどと合わせて分析した。
気象条件で働き方が変わる遺伝子に注目した。その変化のパターンは品種ごとに異なっており、この変化にかかわるゲノムの領域を特定。2品種をかけあわせた品種について、気象条件ごとの遺伝子の働き方を予測する計算モデルを作ることができた。
イネ遺伝子の働き方、気象による変化を予測 龍谷大 - 日本経済新聞
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