大坂なおみ選手問題で英紙「スポーツのパワーバランス変化」
女子テニスの大坂なおみ選手が記者会見を拒否し、その結果、全仏オープン棄権に追い込まれた問題で、イギリスの新聞は「スポーツ大会の主催者たちは社会が変化していることに気づく必要がある」との社説を掲載しました。
2日付のフィナンシャルタイムズは大坂選手の会見拒否問題について、「スポーツのパワーバランスの変化を示した」とする社説を掲載しました。副題には「スポーツの真価は試合会場にあり、会見場にはない」と書かれています。
社説ではまず「スポーツ界は新たな世代のスポーツスターと相対している」と指摘。「ソーシャルメディアとともに育った世代は旧世代と違って社会問題への意見表明を敬遠しないし、メンタルヘルスについてもオープンに語るようになっている」と述べました。
さらに、会見をめぐる現行のルールについては、「その多くはファンにとって記者会見が選手の肉声が聞ける唯一の機会だった頃からのものだが、ソーシャルメディアがそれを変えた」とした上で、「テニスの各団体はテレビ放映権収入が減ることを恐れているのかもしれないが、視聴者が最も惹き付けられるのはスポーツそれ自体であり、大会主催者はトッププレーヤーが能力を最大限発揮できる機会を与えることだ」と批判しました。そして「スポーツ大会の主催者たちは社会が変化していることに気が付く必要がある」として、「スポーツがこれまでになく収益を生む時代において、その価値を生み出すのが才能ある選手たちなのであれば、選手たちこそが力を持つことになる」と結んでいます。
大坂なおみ選手問題で英紙「スポーツのパワーバランス変化」 - TBS NEWS
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