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Wednesday, April 28, 2021

キレキレ変化球→パワー直球、中日・勝野は引き出し豊富! 最多タイ7奪三振でチームトップ3勝目 - 中日新聞

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先発し、今季3勝目を挙げた中日・勝野

先発し、今季3勝目を挙げた中日・勝野

◇28日 中日6―1阪神(バンテリンドームナゴヤ)

 変化球による奪三振ショーのち力勝負。“セルフ継投”とでも表現できそうなピッチングの引き出しの多さを見せつけた勝野が、7回2死まで5安打無失点。自己最多タイの7奪三振で2連勝。チームトップとなる3勝目をもぎ取った。

 「前半にフォークを投げたから、バッターの頭にフォークがあって、真っすぐ一本に絞れないのもあったと思う。配球であったりは、木下さんのおかげだと思います」

 序盤は変化球がキレキレ。試合前までリーグ2位の打率3割5分をマークしていた糸原を初回1死、3回2死一塁の2打席とも、140キロのフォークを外角低めに落として空振り三振に仕留め、虎打線を分断した。4回までに3者連続を含む7奪三振。2桁の大台も通過点のペースだった。

 すると5回からは、ストロングスタイルな勝野の出番。「内外にしっかり、投げきれた」と、変化球の残像を生かすように最速146キロの直球でごり押し。5回1死の青柳から7回1死の佐藤輝までストレート勝負に徹した。結果は6人連続フライアウト。先発投手の踏ん張り所となる中盤に、パワーをぶつける“追い込み”は効果てきめんだった。

 オープン戦は防御率10点台。崖っぷちからの2連勝という逆襲は、先発ローテーションで自身の前日に投げる大野雄の存在があってこそだ。「力になってます。一番助かっているのは、僕の前で(大野雄が)投げるので、それでバッターが崩れている」という恩恵だけじゃない。

 調整期間を一緒に過ごす時間も自然と長くなり、登板に向けて「1週間をどれだけ大事に過ごせるか。与えられたメニューだけじゃなく」。エースから自覚を促され、近距離での強めのキャッチボールやブルペンの回数を増やし、試行錯誤。「今しっかりできてるね」と、仕上げに合格点をもらうまでになった。

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