[12日 ロイター] - ムーディーズは12日、トルコの格付け見通しを「ステーブル(安定的)」から「ポジティブ」に引き上げた。金融政策の変化を理由に挙げた。格付けは「B3」に据え置いた。
エルドアン大統領が昨年5月に再選を果たして以来、当局は低金利政策をやめ、急激な引き締めに舵を切った。
ムーディーズは、こうした政策の変化により、現在の非常に高いインフレ率をより持続可能な水準に引き下げる見込みが高まったと指摘。
「総合インフレ率が当面さらに上昇する可能性は高いが、潮目が変わり始めている兆候はある。金融政策が信頼性と有効性を取り戻しつつある証しだ」と分析した。
トルコの2023年12月の消費者物価指数(CPI)の前年同月比上昇率は64.77%と、11月の61.98%から拡大した。最低賃金の大幅引き上げなどが要因で、今後も数カ月にわたって大きな上昇が続くと予想されている。
トルコ見通しをポジティブに、金融政策の変化評価=ムーディーズ - ニューズウィーク日本版
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