高島平駅南側の団地が建て替えを迎えています。
ひととおり揃った街へ再生
都営三田線の北端にある板橋区の高島平地域で、老朽化した団地の大規模な建て替えが行われようとしています。そこで、せっかく丸ごと建て替えるなら未来を見据えてしっかり計画を立てようということで、街区全体のまちづくりプランが検討されています。
終点の西高島平駅の2つ手前、高島平駅の南側にある高島平団地は1972(昭和47)年に入居開始となり、50年を経過して建て替えの時期となっています。時代が移り変わっていくなか、駅周辺や団地区域内は旧態依然としたスタイルのままで、新しい店舗や複合商業施設、子育てに必要な諸施設や文化交流施設、駅直結のデッキなど、今の都会で当たり前にあるものが、まだ備わっていません。
都心に直結し、大規模な路線直通ネットワークを持つ三田線沿線として多世代に魅力となる「現代のスタイルの街」へ生まれ変わろうとしています。とりあえず「この区画にこういう施設を置いて、ここは歩行者空間にしよう」といったざっくりとした計画が、策定に向けて進められている状況です。
もちろん、高齢化の進んでいる団地地区の住民を念頭に置いてか、「地域にお住まいの方々の生活の継続性や居住の安定に配慮し」というコンセプトが掲げられています。
いまの街づくりは、高層マンションに住居機能を集約し、その低層階に商業施設を同居させ、余った土地を別の施設へ展開するのが一般的。その施設は保育所や学習塾などに加え、高齢者が交流できるサロンや、福祉施設に医療施設などの強化も充実させる方針となっています。
まずは高島平駅前地区で再開発となります。第1期の着工は2025年度の予定で、今年は地区計画の策定などいよいよ話が具体化していきます。まずは今月中旬に、2023年度で2回目の地元説明会が開催される予定。高島平駅南側「交流核」部分のまちづくりプランの策定状況が説明されます。
「高島平地域グランドデザイン」では将来的に、西台・高島平・新高島平・西高島平の4駅をつなぐエリアを活性化するとしていて、ろくに活用されていない都営三田線の高架下空間に商業施設を呼び込むなどの構想もあります。
【了】
都営三田線の「最果て」が大変化!? 50年前の街が「昭和脱却」に向け「新しい街づくり」検討中 - 乗りものニュース
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