2023/12/12 09:29 ウェザーニュース
ウェザーニュース発表の天気痛予報では、北海道から九州にかけて「警戒」ランクの予想となっています。気圧変化などで頭痛や関節痛などの天気痛・気象病の症状が出やすい方はご注意ください。
低気圧の通過で気圧変動 下降後は一転して上昇へ
低気圧は今夜にかけて本州の東の海上でさらに発達し、明日13日(水)になると日本付近は西高東低の気圧配置となる予想です。
低気圧や前線が通過する前までは気圧が低下し、低気圧や前線が通過した後は気圧が上昇へと転じます。
この影響で、個人差はあるものの頭痛や関節痛などの天気痛の症状が出る可能性があります。
週後半には別の低気圧・前線が日本付近に接近する予想のため、明日以降も気圧の変動が大きい日が続くとみられます。
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この先も「注意」や「やや注意」が続く
天気痛は「気圧」がポイント
特に気温・湿度については、「暑い・寒い」、「湿っている・乾燥している」など、日々の体感で変化を感じられますが、気圧の変化についてはなかなか体感で感じることができません。
ウェザーニュースの天気痛予報は、原因となる気象要素の中でも、肌で実感しにくい気圧の変化に着目して天気痛の予測ロジックを組み立てています。
(2)1日2回、ほぼ決まった時間で繰り返す気圧のアップダウン(大気潮汐)
大気潮汐を分かりやすく説明すると、昼間に太陽光で大気が温められることや日没後に冷やされることなどよって発生する周期的な気圧変化の事を指し、図のように1日2回、気圧のアップダウンを繰り返す半日サイクルの変動の気圧変化となります。
この周期はヒトの生体リズムの周期と一致している可能性があり、(1)の天気図レベルの気圧変動と比較すると1/1000レベルの変化となっていますが、天気痛の引き金となります。
この変化は一般的に9時頃と21時頃に高く、3時頃と15時頃に低くなります。低気圧や台風などが存在しない時でも気圧の変動幅は数hPa程度あるようです。
このアップダウンの変動の幅が平均的な状態より大きくなった時にも天気痛発症のリスクが高まるということもこれまでの調査から分かっています。
(3)周期性のある小さな気圧変動
微気圧変動の例としては、低気圧接近時や積乱雲の発生時、山越えの気流の影響で発生します。
微気圧変動に伴う気圧変化量1hPa以下で、継続時間は数分から数十分程度と短いですが、発生すると1日に複数回押し寄せるパターンが多いです。
上記2パターンよりも小さく細かい振動ですが、天気痛に敏感なセンサーをもった方はこのような微小な変化でも影響があると考えられています。
参考資料など
低気圧が日本列島を通過 気圧変化大きく頭痛などの天気痛・気象病に注意 - ウェザーニュース
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