「ダさいたま」という言葉が生まれて40年。埼玉県が今でも「ダサい」のかを検証すると、「ダサい」と「ダサくない」が拮抗(きっこう)する結果となりました。
■「ダサくてイイ!」前向きな言葉が…
1983年9月に発行された県の広報誌「さいたま県民だより」。「なぜ ダサイ玉」という紙上討論会が行われ、悲痛な経験談がいくつも紹介されていました。
15歳 越谷市:「修学旅行に行ったときのことです。友達は、買い物をしていて『埼玉帰れ』と言われたそうだし、奈良公園でも清水寺でもバカにされました」
17歳 越谷市:「『埼玉から来たんですか。ここに来るまで、そうとう時間がかかったでしょう』。上野のある歯医者が、私に投げかけた言葉である。あれっきり、あの歯医者には通っていない」
「埼玉はダサい」と回答したのは、意見を寄せた67人のうち60人。実に9割に及んでいました。
あれから40年…埼玉はダサいのか、ダサくないのか。紙上討論会が復刻企画として帰ってきました。そこには…。
17歳 川越市:「ダサくてイイ!俺が埼玉県を愛しているなら、それでイイ!」
63歳 県外:「今や新幹線や埼京線が開業。さいたまスーパーアリーナなど次々と名所も誕生。埼玉発展の証です」
県に寄せられた意見は、40年前を大幅に上回る805件。前向きな言葉が目立ちます。
■埼玉県知事も「『ダさいたま』上等」
とはいえ、やはり「ダサい」が上回りましたが、「ダサくない」と拮抗する結果になりました。実際に埼玉で話を聞いてみました。
40代 川口市在住:「全然ダサくない。環境もすごく良い。子育ての面も良いし、私はずっと住んでいますが、すごく気に入っている」
10代 さいたま市在住:「もうほめ言葉ですね、逆に」「東京に憧れてたり、俺らイケてるぜ!みたいなのはダサい」「交通の便は良くない?」「ほぼ東京みたいなもんなんで」「それだよ」
埼玉県の大野元裕知事の発言からも“余裕”がうかがえます。
大野知事:「『ダさいたま』上等だと思います」
では、なぜ県民の意識は「ダサくない」へ変化したのか。県は、こう分析しています。
埼玉県 広報課 川島涼主任:「40年ほど前は、若者が憧れるようなディスコやレストランは東京に集まっていたと思うんですが。実際に長く埼玉に住んでみると、交通利便性が高くて、自然も豊かでとても住みやすいことが、当時に比べて浸透して。結果として、見直してくれたことにつながっていったと考えています」
(「グッド!モーニング」2023年12月7日放送分より)
「ダさいたま」40年ぶり論争 県民意識“前向き”大きく変化 かつては9割「ダサい」 - テレビ朝日
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