著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

15日のビットコイン(BTC)は反発するも、終値での360万円回復には失敗した。米連邦公開市場委員会(FOMC)通過後に25,000ドル(≒350万円)周辺まで急落を演じた前日のBTCだったが、この日はUSDTがデペグし(価格のペグが外れること)価格が下落したことが嫌気され、BTCはジリ安となり25,000ドル水準を割る場面もあった。一方、その後はUSDTのデペグが解消に向かいBTCも下げ止まると、米新規失業保険申請件数が予想上振れとなり米国債利回りが急低下し、ドル安株高がBTC相場の支援となり、FOMC後の下げ幅の半分以上を縮小した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成