書籍
THIS WEEK'S THEME ブックオフを考える
谷頭和希著
1980円(税込) 青弓社
1990年代に誕生し、従来の古書店とは違う特性を持つブックオフが、成長の中で生み出してきた文化や公共性を考察する。
頻繁にブックオフに通い続けているが、1990年の創業以来、そのコンセプトは変化し続けている。現在では、「本以外もお売りください」と強調されているように、衣服やゲーム関係の売り場が増えている。買い取り窓口だけを用意する店舗も目立つようになってきた。
かつて、ブックオフは出版業界から敵視され、「出版業界のパラサイト(寄生虫)」とまで呼ばれていた。古書店のように愛着を持って本を届けるのではなく、並べて売る、売れなければ値段を下げて売る、この繰り返しには、本を文化として受け止める姿勢が足りなかった。
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日経ビジネス2023年6月26日号 82ページより目次
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『ブックオフから考える』~「偶然性」が生み出す魅力と変化 - 日経ビジネスオンライン
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