サムスン電子は、米カリフォルニア州サンフランシスコで、Galaxyシリーズのフラグシップモデル計3機種を発表した。ここでは、「Galaxy S23」とその大画面版にあたる「Galaxy S23+」を写真とともにチェックしていきたい。
Galaxy S23、S23+は、ともに4色展開。カラーはマットな質感で、ラベンダー、クリーム、グリーン、ファントムブラックが用意される。Galaxy S22シリーズでは、「Galaxy S22」「S22+」と「S22 Ultra」の基本色が一部異なっていたが、S23シリーズではこれが統一された格好だ。
デザイン面では、カラーだけでなく、背面カメラのデザインがシリーズ全体で統一された。Galaxy S22、S22+からの変化という点では、カメラをユニットとしてまとめた“台座”のようなパーツがなくなり、本体背面に直接レンズが埋め込まれているような見た目になっている。Galaxy S22 Ultraに近い処理を、シリーズ全体に採用したといえる。
Galaxy S23、S23+は、ともにフラットディスプレイを採用。アルミフレームの前後にディスプレイと背面ガラスが埋め込まれている。ディスプレイサイズはS23が6.1型で、S23+が6.6型。どちらもベゼル幅が狭いため、S23は手に収まりがいい印象だ。どちらも四隅がラウンドしているため、握った際に手が痛くなりづらいのもポイントといえる。
【訂正:2023年2月2日10時15分 初出時、「S22は手に収まりがいい」としていましたが、正しくは「S23は手に収まりがいい」です。おわびして訂正いたします。】
背面のカメラはトリプルカメラで、広角カメラは約5000万画素。1200万画素の超広角カメラや、1000万画素の3倍望遠カメラも搭載する。こうしたカメラ構成は、基本的にGalaxy S22、S22+を踏襲している。望遠は光学3倍ズームまでだが、超解像ズームを掛け合わせることで、最大30倍まで被写体に寄って撮影できる。
最大30倍ズームは、標準カメラから見て3倍の焦点距離となるズームカメラを使い、10倍分をデジタルズームで引き伸ばしている仕組みだ。超解像ズームで画質を補間してはいるものの、過去のモデルではどうしても画質が劣化してしまっていた。Galaxy S23、23+でもその点は同じだ。一方で、撮影後の画質は以前よりも劣化が抑えられているようにも見えた。
OSにはAndroid 13を採用するが、サムスンの独自UIである「One UI」によるカスタマイズが施されている。そのバージョンは5.1に上がった。現行モデルのバージョンは5.0のため、ユーザーインタフェースに大きな変化はないが、RAW撮影を行う「Expert RAW」などのアプリを簡単に呼び出せるといった機能が備わっている。
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試用および撮影した展示機は北米で販売されるバージョンと思われるが、デュアルSIMおよびeSIMに対応していた。現状、日本では9月に発売された「Galaxy Z Fold4」と「Galaxy Z Flip4」が物理SIMとeSIMのデュアルSIMに対応していたが、画面を見る限り、Galaxy S23、S23+は物理SIMスロットが2つと、eSIMをサポートしている模様だ。
また、機種変更時の「eSIM転送」にも対応していた。eSIMの転送機能は、AppleがiPhone 14シリーズの発売に合わせて導入したものだが、Androidは非対応だった。実際に転送を試せたわけではないため、詳細な仕組みは不明だが、画面上のメニューをタップしていくだけで特定キャリアのeSIMを移せるような仕様だった。米国の他、国をドイツ、スウェーデンに変更することもできた。日本では、そもそも発売するかどうかのアナウンスもないが、キャリアの対応には強く期待したい。
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