<とうほく名作散歩>映画 釣りバカ日誌8 福島県いわき市
ハマちゃんこと浜崎伝助(西田敏行さん)と、スーさんこと鈴木一之助(三國連太郎さん)が大騒動を繰り広げる人情喜劇。シリーズ9作目の映画「釣りバカ日誌8」は1996年夏に公開された。舞台は福島県いわき市。95年の晩秋、2週間にわたって市内の新舞子浜や夏井川渓谷などでロケが行われた。
映画の序盤、ハマちゃんと、釣りの弟子の湯川省平(柄本明さん)、スーさんと、亡き親友の娘で外科医の榊和美(室井滋さん)の4人は海で釣りを楽しむ。和美と省平は意気投合、やがて結婚することになり、思い出の地いわき市で式を挙げる。ハマちゃんとスーさんは出席ついでに渓流釣りを楽しもうとするが、悪天候に見舞われ、山中で遭難してしまう……。
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ハマちゃんとスーさんは、JR常磐線でいわき市にやって来る。降り立つのは木造駅舎が特徴的な末続駅だ。人けのない静かなところで、耳を澄ますと潮騒が聞こえてくる。ホームからは太平洋が一望できる。震災後に海岸の防波堤がかさ上げされており、白いコンクリートの向こうに水平線が見える。
いわき商工会議所青年部の事務局長としてロケ誘致に携わった大平均さん(68)は「大変だったが、お祭りだと思って皆が喜んで協力した」と当時を振り返る。青年部のメンバーが移動の車を運転し、撮影クルーのために地元婦人会がみそ汁やカレーの炊き出しを行うなど総がかりだった。大平さんは全ての撮影に同行。「ハマちゃんとスーさんの会話が現場でどんどん台本から変わっていき、圧倒された」とアドリブに驚いたという。
ハマちゃんとスーさんの会話「どんどん台本から変化」…ロケ協力者、アドリブに驚く - 読売新聞オンライン
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