おととしの豪雨で球磨川が氾濫した熊本県人吉市で、川の水位にあわせて橋の照明の色を変えることで氾濫の危険度を知らせるシステムの運用が始まりました。
このシステムは、緊急時のいち早い避難につなげようと、人吉市が球磨川にかかる「水の手橋」に導入しました。
水位の変化にあわせて、橋の手すりなどに取り付けたＬＥＤ照明の色が変わる仕組みで、氾濫注意水位の場合は白ですが、増水して氾濫危険水位に達すると赤に変わります。
さらに、設計上、堤防が耐えられる上限の水位とされる「計画高水位」に達すると赤く点滅します。
１６日は、松岡隼人市長など関係者４０人が出席して照明の点灯式が行われ、試験的に照明の色が白や赤に変えられました。
松岡市長は「おととし７月の豪雨の際、防災行政無線が聞こえにくいという声をいただき、暗い中、水位の確認に行かれた方もおられました。避難を促す手法の１つとして、視覚的に水位を確認できるシステムを作りました」と話していました。
照明の色は電球色や青色などほかの色にも変えられるということで、人吉市は、夜間の防犯対策やイベントにも活用することにしています。
橋の照明の色変化で氾濫の危険度を知らせる 人吉市で運用開始｜NHK 熊本県のニュース - nhk.or.jp
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