幻の高級魚と言われるマハタ。ここ数年、外房・大原沖ではコンスタントに釣れるようになり、大原港の報知指定・松栄丸では乗合船を出している。今シーズンはなかなか調子が上がってこなかったが、ここにきてようやく3キロ級交じりでトップがコンスタントに4~5尾釣るようになってきた。そこで松栄丸の中井一也船長に現在の状況と釣り方のコツなどを聞いた。
―ようやく調子が出てきましたね。
中井一也船長「そうだね。2月に入って5日に2キロを筆頭にトップ5尾、翌6日は2・5キロが食ってトップ4尾、9日は3・2キロが上がったよ」
―いよいよ好機到来と言ったところですか?
中井一也船長「う~ん、そうとも言えないんだよね。まだ釣果にバラつきがあるからね」
―年末年始は本当に食いが渋かったようですが、まだ本調子ではない?
中井一也船長「水温が思ったほど上がってこないんだよね。年末年始は連日の北風によって海は大荒れになり、低水温の日が続いた。ここにきて表面水温が15~16度まで上がってきたけれど、底はまだ冷たいようだ」
―底の水温が低いとどうして分かるんですか?
中井一也船長「まだサメやカサゴがよく釣れるんだ。こういう時は底の水温が低いことが多い」
―水温上昇待ちですね。現在の釣り場は?
中井一也船長「岩船沖から大原沖にかけて。水深は40~60メートル」
―この辺りはどういった場所なんですか?
中井一也船長「岩礁帯だね。マハタは岩がゴツゴツとした根の中にいるからね」
―同じ生きイワシの泳がせ釣りで狙うヒラメとは釣り方が少し違いますね。
中井一也船長「ヒラメは底ギリギリを狙うけれど、マハタはオモリを底から2~3メートル上げてアタリを待つんだ」
―そのほか気をつける点は?
中井一也船長「根の中を狙うので、狙うタナ(魚の泳層)もよく変わる。魚群探知機を見ながら『底から3~4メートル上げて』など、その都度アナウンスするからそれに従って仕掛けの位置を変えてほしい。ボーッとしていると根掛かりしてしまうよ」
―昨年は3月によく釣れました。
中井一也船長「その時は水温が18~19度あったからね。今年も3月になれば、そのくらいになってくると思うよ。そうすれば、マハタの活性が上がり数はグーンと伸びると思う」
◆マハタ釣りのタックル
▽竿…2・4~3メートル、オモリ負荷20~60号の胴調子▽リール…中型両軸タイプ▽道糸…PE3~5号▽仕掛け…幹糸7号、ハリス6~7号80センチ、親バリは丸セイゴ17号、孫バリはトレブルフック8号、捨て糸5~6号で50~80センチ▽オモリ…80号▽餌…生きたイワシ
◆めも マハタ釣りの近況、乗合船は大原港松栄丸(TEL0470・62・0571)。乗合船はヒラメとのリレー船。午前4時30分集合。料金は氷、餌付きで1万2000円。レンタルタックルあり。港に駐車場あり。
マハタはタナの変化に注意 トップはコンスタントに4~5尾…外房・大原沖 - スポーツ報知
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