「劇場版 呪術廻戦 0」中村悠一インタビュー
(C)2021「劇場版 呪術廻戦0」製作委員会 (C)芥見下々/集英社
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“百鬼夜行”決行の日である、12月24日に封切られた「劇場版 呪術廻戦 0」。アニメ「呪術廻戦」初の劇場版となる今作は、本編から約1年前を描いた前日譚「呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校」が原作。まさに“呪術廻戦の原点”ともいえる今作について、シリーズ屈指の人気キャラクター・五条 悟を演じる中村悠一に話を聞いた。中村が思う五条のキャラクター像、“五条の心情の底”を表現したシーンとは? そして公開から約1週間が経った今だから聞きたい、リピート鑑賞のポイントも教えてくれた。(取材・文・写真/編集部)
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テレビアニメ「呪術廻戦」は、「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)で連載中の芥見下々氏の人気漫画が原作。呪いの王・両面宿儺(りょうめんすくな)と肉体を共有することになった主人公・虎杖悠仁(いたどり・ゆうじ)が、呪術高等専門学校(呪術高専)に入学し、呪霊との壮絶な戦いに挑む姿を描く。今作「劇場版 呪術廻戦 0」は、アニメシリーズでは名前と立ち姿のみ登場していた乙骨憂太(おっこつ・ゆうた)が主人公。結婚の約束を交わした幼なじみ・祈本里香を交通事故で失い、怨霊と化した彼女に憑りつかれた乙骨が、呪いを解くために呪術高専で奮闘する。
「五条のかっこいい部分はわかりません」
中村悠一が思う“五条 悟像”
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多くのファンの支持を得ている“五条先生”だが、演じている中村自身は「かっこいいキャラクター」という認識はなく、「五条のかっこいい部分はわかりません。そういう風に思って演じたことはないんです」と告白する。原作漫画やアニメシリーズを踏まえて、五条の印象を明かしてくれた。
「大前提として作中の設定上、強いということ。あとは、まだテレビシリーズや劇場版では描かれていない部分ですが、少し冷酷というか、ドライな面があります。虎杖や乙骨と相対している時のような優しさはありますが、自分の考えと違うものに対しての寛容さはあまり持ち合わせないのかなとも感じます」
キャストもうなった映像演出
劇場版のバトルも「派手に表現されているのでは」
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テレビシリーズが放送されたのが2020年10月~21年3月。話題となった要素のひとつに映像演出があるが、キャストである中村も映像表現に驚かされることがあったという。「例えば無量空処(むりょうくうしょ)。原作では、漏瑚 (じょうご)が全て言葉で説明していますが、やや抽象的な表現になっていました。アニメでは、作画チームをはじめとするスタッフの皆さんが、『何が起きているのか』『力の大本は何か』ということを、絵作りや演出でわかりやすく説明してくれています。そういうところはアニメならではの表現だと感じました」。
そうした映像演出が特に際立つのがバトルシーン。インタビュー段階では映像は完成していなかったが、中村はテレビシリーズでの経験から、劇場版の映像にも大きな期待を寄せていた。
「テレビシリーズも、収録段階では絵が完成していませんでしたが『かなり(絵が)動くだろうな』と予想していました。いざ完成した映像を見たら、背景を3D的に動かしたり、カメラがぐるっとまわったり、そういった表現・演出を目の当たりにして、立体感がある戦い方、平面的じゃない演出が面白いと思いました。今回も、絵コンテや線画から、おそらくそういった映像になるであろうことがうかがえました。しかも今回は劇場版という長尺。敵も夏油(げとう)ひとりではない。敵との総力戦が描かれるので、戦いのシーンは派手に表現されているのではないでしょうか。そこは見どころのひとつだと思います」
作品情報
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自身の死刑を望む高校生・乙骨憂太。幼少の頃、結婚の約束を交わした幼馴染・祈本里香を交通事故により目の前で失った彼は、呪いと化した彼女に憑かれ苦しんでいた。そんな中、「呪い」を祓う為に「呪い」を学...
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