静岡放送(SBS)
自民党新総裁の誕生を受けて、富士市や三島市などの選挙区、静岡5区が揺れています。「自民党入りを目指す現職」と「自民党公認の現職」の関係に微妙な変化が生まれています。 <細野豪志衆院議員>「今回の選挙は私の正念場の選挙です。全力でしっかりと戦って結果を出して、もう一度私が目指す政策、地元への貢献を実現していきたい」 静岡5区選出で現職の衆議院議員・細野豪志さん。10月1日、富士市内で会見を開き、次の衆院選へ無所属で出馬することを表明しました。細野さんは一貫して主張してきた安全保障などの政策を旗印に、今回も立候補する方針で不退転の決意を表明しました。 <細野豪志衆院議員>「各方面からさまざまな私が自民党入りを目指すということにはご批判があるということを踏まえて、次の選挙で勝利することができなかった場合については、私は政治の世界からは引退するということを決意しています」 この会見とほぼ同時刻、静岡市では細野さんをけん制する動きがありました。 <自民党静岡5区役員>「細野豪志氏の自民党入党希望に断固拒否」 自民党の静岡5区の役員が「細野さんの自民党入りを拒否し、吉川さんを支援する」との文書を県連に提出したのです。 <5区選対本部 和田篤夫幹事長>「細野さんは二階派に入ったということで、いろんなところに挨拶している。そのことと党員であることは別」 細野さんは自民党で大きな影響力を発揮していた二階前幹事長の派閥に入って正式な入党を目指していました。しかし、その風向きを変えそうなのが今回の総裁選。 <自民党総裁選>「岸田文雄君が当選者と決定しました」 総裁の交代に伴い、幹事長は甘利さんに交代。細野さんの処遇は未知数になっています。一方、今回の総裁選を追い風にしたいのが吉川赳衆議院議員です。 <吉川赳衆院議員>「特段、私の選挙区は非常に厳しい選挙区なので、そこはしっかりと気持ちを引き締めて選挙に臨みたい」 前回の選挙でも細野さんに届かなかった吉川さんは、これ以上の連敗はできない状況です。そんな吉川さんは岸田派に所属。派閥のトップが党のトップに就任したことはプラスなるとみられます。 <吉川赳衆院議員>「私が自民党の公認、また、自民党の衆議院議員として仕事をしている。ですから自民党の候補として、全力で選挙戦に挑んでいくことが重要」 一方、同じ静岡5区で野党・立憲民主党から立候補予定の小野範和さんは総裁選を契機に盛り上がる自民をひややかに見つめています。 <小野範和氏>「自民党の中で公認争いしていることは、我々に関係ないと言えば関係ない話ですし、個人の主張と立ち位置を明確にして背負う政党支持者のもとで戦っていくことをこれから先、明確に出来ればいい」 静岡5区をめぐっては愛地球党の千田光さんも立候補を予定していて激戦が予想されます。政界の風向きを変えた自民党の総裁選を経て各陣営は戦い方を修正しながら来るべき選挙に備えています。
岸田新総裁誕生で情勢に変化 揺れる静岡5区 動き活発化(静岡県)(静岡放送(SBS)) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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