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Tuesday, July 27, 2021

ルーツ・日本代表:なでしこジャパンの「スイッチ」 長谷川唯が起こす変化 - 毎日新聞 - 毎日新聞

試合後、チームメートと談笑する長谷川唯=東京・多摩市立陸上競技場で2020年11月8日、玉城達郎撮影 拡大
試合後、チームメートと談笑する長谷川唯=東京・多摩市立陸上競技場で2020年11月8日、玉城達郎撮影

 東京オリンピックのサッカー女子日本代表(なでしこジャパン)MF長谷川唯(24)=ACミラン=は司令塔として欠かせない存在だが、女子の名門チーム「メニーナ」では小柄さゆえに出場機会に恵まれない時期があった。しかし、いざピッチに立つと、多くのなでしこを育ててきた指導者を驚かせる変化が起きた。

 J2東京ヴェルディの寺谷真弓アカデミーダイレクター(49)は、中学、高校年代の女子チーム、メニーナのセレクションを受けに来た長谷川の合否判定で悩んだという。当時小学6年生だった長谷川は身長126センチと小柄で、埼玉県戸田市の自宅から東京都稲城市の練習場までは遠い。「小さいのに無理して遠くから通ってもどうだろう」と考えた一方、「メニーナに入りたい気持ちが強かったのと、テクニック的には優れていた」と、最終的には合格させた。

日テレ東京ヴの寺谷真弓アカデミーダイレクター=東京ヴェルディ提供 拡大
日テレ東京ヴの寺谷真弓アカデミーダイレクター=東京ヴェルディ提供

 しかし、体格で劣る長谷川は試合になかなか出られない。2学年上には東京五輪代表FW田中美南(27)=INAC神戸、年代別やフル代表にも選ばれるDF村松智子(26)=日テレ東京ヴ=ら才能豊かな選手が多く、壁が厚かった。それでも長谷川の技術は高く、センスもあったことから、当時メニーナ監督だった寺谷さんが中学2年ごろに試合で起用すると、チームが劇的に変わったという。豊富な運動量と優れた予測で、どんどんボールに絡む。寺谷さんは「チームに連動性が出てきた。サッカーの全体像を見られる能力は試合で使ってみるまで分からなかった」と驚き、徐々にレギュラーに定着していった。

 2014年のU17(17歳以下)女子ワールドカップ(W杯)では高倉麻子監督率いる日本の初優勝に貢献し、準MVPとなる「シルバーボール賞」を受賞した。フル代表のなでしこジャパンには17年に初選出され、今年1月には「夢だった」という欧州移籍を果たした。

 現在の身長は157センチで、やはり小柄だが、着実に階段を上がっている。得点機を演出するスイッチを入れる。その姿は舞台が大きくなっても変わらない。長谷川は東京五輪について「大きな大会だからこそ成長できる部分もある」と語っている。【尾形有菜】

はせがわ・ゆい

 1997年1月29日、宮城県で生まれ、埼玉県戸田市で育った。2009年、中学生から日テレ(現日テレ東京ヴ)の育成組織メニーナに入り、15年にトップチームのベレーザに昇格。年代別日本代表では14年にU17女子W杯で優勝し、16年U20女子W杯は3位。17年になでしこジャパンに初選出され、19年女子W杯にも出場した。今年1月、ACミランに移籍。身長157センチ、体重47キロ。

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