東京都は23日、上野動物園(東京都台東区)のメスのジャイアントパンダ「シンシン」(15歳)が同日未明、双子の赤ちゃんを出産したと発表した。シンシンの出産は2017年6月の「シャンシャン」(メス)以来4年ぶりで、上野のパンダが双子を産むのは初めて。母子ともに健康状態に問題はないという。
上野動物園によると、シンシンは23日午前1時頃に1頭目を出産し、その約1時間半後に2頭目を産んだ。1頭は園の飼育担当者が取り上げて保育器に移した。体重は124グラムだった。もう1頭はシンシンが抱いて世話しており、体重は不明。性別は、2頭ともまだわかっていないという。
シンシンは、今年3月にオスのジャイアントパンダ「リーリー」(15歳)との交尾行動が確認されていた。5月下旬以降、尿中ホルモン値の上昇や食欲不振などの妊娠の兆候があり、園はシンシンの公開を中止して非公開ゾーンの飼育室で生活させていた。今月22日夕から出産前に見られる行動が相次ぎ、園は24時間態勢でシンシンの様子を観察していた。
記者会見した福田豊園長は「2頭目が生まれた時は本当に驚き、『やった!』と思った。赤ちゃんの成長を通して、多くの人に楽しみや元気をお届けできれば」と話した。
シンシンとリーリーは11年2月に中国から来園した。シンシンが12年7月に産んだ赤ちゃんは生後6日で肺炎で急死したが、17年6月にはシャンシャンが誕生し、現在も上野動物園で過ごしている。シャンシャンは今年12月に中国に返還される予定だ。
上野のパンダ「シンシン」が双子出産…園長もビックリ「やった!」 - 読売新聞
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