世界保健機関(WHO)は、5月31日を世界禁煙デーに定めています。クルマの装備のなかには、喫煙時に重要となるアイテムとして「ドアバイザー」や「シガーライター」などがありますが、喫煙率が低下しているなか、変化はあるのでしょうか。
喫煙率低下がクルマの装備に与えた影響とは?
5月31日は、世界保健機関(WHO)が定める世界禁煙デーです。近年の禁煙ブームに伴い、喫煙者の数は年々減少傾向にあるといわれています。クルマの装備のなかにもタバコにまつわるアイテムがありますが、装着率などに変化はあるのでしょうか。
JT(日本たばこ産業、旧日本専売公社)が1965年から2018年まで続けてきた「全国たばこ喫煙率調査」によると、喫煙率のピークだった1966年には、男性83.7%・女性18.0%(ともに成人)が喫煙者でしたが、2018年の最後の調査では喫煙率が男性27.8%・女性8.7%まで低下しました。
喫煙率が低下した要因について、JTは「複合的であり一概にはいえませんが、高齢化の進展、喫煙と健康に関する意識の高まり、喫煙をめぐる規制の強化や、増税・定価改定等によるものと考えております」という見解を2018年に示しています。
そんななか、クルマの換気に役立つオプションパーツとしてドアバイザーがあります。
ドア上部に装着する庇(ひさし)型のパーツで、装着することで雨の日でも換気しやすくなるのが特徴です。一方、高速走行時の風切り音が大きくなるなどのデメリットもあります。
仮に車内でタバコを吸うとしたら、換気のために装着したいアイテムといえますが、近年の装着率はどのように変化しているのでしょうか。
ホンダの純正用品を手掛けるホンダアクセスの担当者は、ドアバイザーの装着率について「2010年から2020年にかけて、装着率はマイナス4%で推移しています」と説明します。
かつては車内でタバコを吸う人も多くほとんどのクルマに装着されていたといわれているものの、「フロアカーペットマットやライセンスフレームなどと組み合わせたお得なセットディーラーオプション設定を継続し、販売店が商談時に活用するなどして、装着率低下を食い止める努力をしております」(ホンダアクセス担当者)と説明。
一方、新型コロナウイルスの感染拡大にともなうユーザーの意識の変化にあわせ、車内の換気の重要性が改めて注目されることから、向こう数年の間でドアバイザーの装着率がさらに変化することも考えられます。
禁煙ブームで「ドアバイザー」減少? 社会の変化がクルマの装備に与える影響とは - くるまのニュース
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