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Tuesday, March 30, 2021

テラスハウスに「放送倫理上の問題」 BPOが見解公表 - 朝日新聞デジタル

 フジテレビの番組「TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020」(テラスハウス)に出演していたプロレスラー木村花さん(当時22)が命を絶った問題で、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会(奥武則委員長)は30日に都内で会見し、審理結果としての見解を公表した。花さんの精神的な健康状態に対する配慮が欠けていたとして「放送倫理上の問題があった」と認定した。一方で、「フジテレビ側が放送前に一定の慎重さをもって判断がなされたため、漫然と本件放送を決定したものとはいえない」などとして、人権侵害があったとまでは断定できないと結論づけた。フジテレビに対しては再発防止に努めると共に、BPOの見解の趣旨を放送するよう要望した。

 テラスハウスは、シェアハウスで生活する男女6人の恋愛模様を見てスタジオの芸能人がコメントする形式のリアリティー番組。毎回の冒頭には「台本は用意していません」とテロップが表示された。フジと番組制作会社「イースト・エンタテインメント」(東京都港区)が共同制作し、2019年5月以降、動画配信大手のネットフリックスやフジが運営する配信サイト「FOD」で順次先行配信され、7月には数週間遅れて地上波での放送が始まった。また、ネットフリックスのYouTubeチャンネルでは、本編に収録されなかった映像を「未公開動画」として配信したほか、イースト社の制作により、各エピソードに関して男性タレントがコメントするフリートークが毎週配信された。

 20年3月31日、花さんのプロレスの衣装を共用の洗濯機にかけ破損した共演者の男性に対し、花さんが男性のかぶっていた帽子を脱がせて投げるなど怒りを表すエピソードがネットフリックスで配信されると、花さんのツイッターやインスタグラムのアカウントに匿名の中傷コメントが集まり、花さんは自宅で左腕に自傷行為を行い、SNSでその写真を公開した。自傷行為を知った番組側は、スタッフによるケアや精神科医の診察を受けることなどを提案したが、受診には至らなかった。

 その後5月14日にはこのエピ…

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